青空朗読
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Latest episodes
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【青空朗読】ねことおしるこ 著者:小川 未明 読み手:池戸 美香 時間:5分36秒
October 11, 2026 · 6 minねことおしるこ 著者:小川 未明 読み手:池戸 美香 時間:5分36秒 「お姉ちゃん、お姉ちゃん、たいへん。」と、まくらをならべている正ちゃんが、夜中にお姉さんを起こしました。よく眠入っていたお姉さんは、何事かと思って、おどろいて目をさまして、 「どうしたの、正ちゃん。」と、いまにも立ち上がろうとなさいました。 「あれ、たいへんじゃないか。」と、正ちゃんは、大きな目をあけて、耳をすましていました。 「なにさ、なにがたいへんなの。」 「…
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【青空朗読】猫 著者:豊島 与志雄 読み手:横山 宜夫 時間:11分50秒
October 10, 2026 · 12 min猫 著者:豊島 与志雄 読み手:横山 宜夫 時間:11分50秒 猫は唯物主義だと云われている。 その説によれば、猫は飼主に属するよりも、より多く飼家に属するそうである。飼主の人間どもが転居する時、猫はそれに従って新居に落付くことなく、旧家に戻りたがる。それが空家になっていようと、或は新らしい人間どもが住んでいようと、そんなことには頓着なく、旧家に住み続けたがる。だから、三日飼われてその恩を三年忘れない犬と反対に、猫は三年飼われてその…
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【青空朗読】ねこ 著者:小川 未明 読み手:野口 良子 時間:8分36秒
October 9, 2026 · 9 minねこ 著者:小川 未明 読み手:野口 良子 時間:8分36秒 黒ねこは、家の人たちが、遠方へ引っ越していくときに、捨てていってしまったので、その日から寝るところもなければ、また、朝晩食べ物をもらうこともできませんでした。しかたなく、昼間はあちらのごみ箱をあさり、こちらのお勝手口をのぞき、夜になると、知らぬ家のひさしの下や、物置小舎のようなところにうずくまって、眠ったのであります。 こうなると、いままでかわいがってくれた人々までが、…
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【青空朗読】ベビー・シッティング 著者:中谷 宇吉郎 読み手:西村 文江 時間:4分14秒
October 8, 2026 · 4 minベビー・シッティング 著者:中谷 宇吉郎 読み手:西村 文江 時間:4分14秒 正月のオール讀物に『アメリカの藝者物語』というものを書いたら、お前もだいぶ墮落したと、方々でいわれた。どうも中を讀まないで、題目を新聞廣告で見ただけで、批評されるのだからたまらない。もっともオールなどとは縁の遠い高級な人には、用のない話なのである。 話の内容は、アメリカには、原則として藝者や女給はいないが、その代り、同伴の夫人たちが、藝者の役目をつとめ、…
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【青空朗読】平凡な女 著者:林 芙美子 読み手:海老 実穂 時間:7分48秒
October 7, 2026 · 8 min平凡な女 著者:林 芙美子 読み手:海老 実穂 時間:7分48秒 奥様同士が子供を連れての立話に、 「まア! お久しうございます。皆様おかわりもなくていらっしゃいますか、一番お末の方、もう、こんなにおなりでございますの?」 「ええもう八ツになりまして、一年生でございますのよ」 「あらまア、そうですか、ほんとに早いもので、宅のがもうあなた尋常四年生でございますものね」 以前の私が、道の行きずりにこんな話を聞いたならば、子供が八ツになっ…
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【青空朗読】セメント樽の中の手紙 著者:葉山 嘉樹 読み手:土屋 由美子 時間:11分56秒
October 6, 2026 · 12 minセメント樽の中の手紙 著者:葉山 嘉樹 読み手:土屋 由美子 時間:11分56秒 松戸与三はセメントあけをやっていた。外の部分は大して目立たなかったけれど、頭の毛と、鼻の下は、セメントで灰色に蔽われていた。彼は鼻の穴に指を突っ込んで、鉄筋コンクリートのように、鼻毛をしゃちこばらせている、コンクリートを除りたかったのだが一分間に十才ずつ吐き出す、コンクリートミキサーに、間に合わせるためには、とても指を鼻の穴に持って行く間はなかった。…
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【青空朗読】手袋を買いに 著者:新美 南吉 読み手:横山 明日香 時間:16分50秒
October 5, 2026 · 17 min手袋を買いに 著者:新美 南吉 読み手:横山 明日香 時間:16分50秒 寒い冬が北方から、狐の親子の棲んでいる森へもやって来ました。 或朝洞穴から子供の狐が出ようとしましたが、 「あっ」と叫んで眼を抑えながら母さん狐のところへころげて来ました。 「母ちゃん、眼に何か刺さった、ぬいて頂戴早く早く」と言いました・・・ 【青空朗読】とは 青空朗読はインターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読するプロのアナウンサーによる社会貢献活動とし…
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【青空朗読】蝉 著者:中原 中也 読み手:室 由美子 時間:2分48秒
October 4, 2026 · 3 min蝉 著者:中原 中也 読み手:室 由美子 時間:2分48秒 蝉が鳴いてゐる、蝉が鳴いてゐる 蝉が鳴いてゐるほかになんにもない! うつらうつらと僕はする ……風もある…… 松林を透いて空が見える うつらうつらと僕はする。 『いいや、さうぢやない、さうぢやない!』と彼が云ふ 『ちがつてゐるよ』と僕がいふ・・・ 【青空朗読】とは 青空朗読はインターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読するプロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタート…
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【青空朗読】鉄の処女 著者:大倉 燁子 読み手:谷岡 理香 時間:1時間21分47秒
October 3, 2026 · 1 hr 22 min鉄の処女 著者:大倉 燁子 読み手:谷岡 理香 時間:1時間21分47秒 1 寒い日の午後だった。 私は河風に吹かれながら吾妻橋を渡って、雷門の方へ向って急ぎ足に歩いていた。と、突然後からコートの背中を突つくものがあるので、吃驚して振り返って 見ると、見知らない一人の青年が笑いながら立っていた。背の高い、細長い体に、厚ぼったい霜降りの外套を着て、後襟だけをツンと立てているが、うす紅色の 球の大きなロイド眼鏡をかけている故か眼…
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【青空朗読】セトナ皇子(仮題) 著者:中島 敦 読み手:水野 久美子 時間:8分39秒
October 2, 2026 · 9 minセトナ皇子(仮題) 著者:中島 敦 読み手:水野 久美子 時間:8分39秒 メムフィスなるプタの神殿に仕うる書記生兼図案家、常にウシマレス大王に変らざる忠誠を捧ぐる臣、メリテンサ。謹んで之を記す。この物語の真実なることを、あかしし給う神々の御名は、鷹神ハトル、鶴神トト、狼神アヌビス、乳房豊かなる河馬神アピトエリス。 百合の国上埃及の王にして、蜂の国下埃及の王、アモン・ラーの化身、輝けるテーベの主、ウシマレス大王の一子セトナ皇子は、…
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【青空朗読】瀬戸内海の潮と潮流 著者:寺田 寅彦 読み手:青柳 陽一 時間:8分18秒
October 1, 2026 · 8 min瀬戸内海の潮と潮流 著者:寺田 寅彦 読み手:青柳 陽一 時間:8分18秒 瀬戸内海はその景色の美しいために旅行者の目を喜ばせ、詩人や画家の好い題目になるばかりではありません。また色々な方面の学者の眼から見ても面白い研究の種になるような事柄が沢山あります。一体、あのような込み入った面白い地形がどうして出来たかという事は地質学者の議論の種になっているのです。また瀬戸内海の沿岸では一体に雨が少なかったり、また夏になると夕方風がすっかり凪い…
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【青空朗読】弟子 十一~十六 著者:中島 敦 読み手:齊藤 雅美 時間:42分19秒
September 30, 2026 · 42 min弟子 十一~十六 著者:中島 敦 読み手:齊藤 雅美 時間:42分19秒 十一 許から葉へと出る途すがら、子路が独り孔子の一行に遅れて畑中の路を歩いて行くと、を荷うた一人の老人に会った。子路が気軽に会釈して、夫子を見ざりしや、と問う。老人は立止って、「夫子夫子と言ったとて、どれが一体汝のいう夫子やら俺に分る訳がないではないか」と突堅貪に答え、子路の人態をじろりと眺めてから、「見受けたところ、四体を労せず実事に従わず空理空論に日…