聴く文学ゼミ podcast artwork
Arts

聴く文学ゼミ

by 聴く文学ゼミ
Share this ranking Claiming needs an RSS feed. Contact us.

Chart positions today · Brazil

Not on the Brazil charts we track today.

If you like 聴く文学ゼミ, try…

Latest episodes

  • 【朗読】鹿踊りのはじまり|鹿が方言で会話する!?幻想と笑いの奇跡の短編

    October 10, 2026 · 13 min

    宮沢賢治の短編『鹿踊りのはじまり』は、山へ湯治に向かう農夫・嘉十が、すすきの野原でこっそり目撃した「鹿たちの不思議な踊り」を描いた幻想的な物語です。 手拭いひとつを前に、おっかなびっくり近づいては逃げ帰る鹿たち——その会話がなんと東北の方言でユーモラスに描かれ、読む者の顔に自然と笑みが浮かびます。 やがて鹿たちは太陽に向かって一列に並び、詩のような歌を詠みはじめる。 その静謐で美しい場面との落差こそが、この作品の核心です。 童話…

  • 【朗読】燈籠|万引きした女の子の告白——悪人なのに、なぜこんなに美しい?

    October 9, 2026 · 13 min

    太宰治の短編『燈籠(とうろう)』は、万引きで捕まった24歳の女性・さき子が、神様に語りかけるように自分の身の上を告白する物語です。 貧しい下駄屋の一人娘、出自の複雑な家庭、年下の孤独な青年への恋心——そして衝動的な盗み。 彼女は悪人なのか、それとも? 交番での狂ったような独白、冷たい青年からの手紙、そして電球ひとつで輝く親子三人の夜。 読み終えたとき、タイトル「燈籠」の意味がじんわりと光を放ちます。 太宰が描いた「弱くて美しい…

  • 【朗読】お富の貞操|猫一匹のために体を差し出した女の、驚くべき20年後

    October 8, 2026 · 13 min

    芥川龍之介の短編小説『お富の貞操』は、明治元年・上野戦争前夜という極限状況を舞台に、一人の若い女中が「たった一匹の猫」をめぐって下す、驚くべき決断を描いた作品です。 乞食姿の謎めいた男・新公と、肝の据わった女中・お富。 短銃が突きつけられ、剃刀が抜かれ、二人の奇妙な攻防が暗い台所で繰り広げられます。 お富はなぜあの行動をとったのか。 新公はなぜ最後に引いたのか。 そして22年後、華やかな博覧会の人ごみで二人が再び目を合わせたと…

  • 【朗読】うたかたの記|王が溺死した夜、もう一人が消えた理由を知っていますか

    October 7, 2026 · 14 min

    森鴎外の初期短編『うたかたの記』は、1886年のミュンヘンを舞台に、日本人画家・巨勢とバイエルン王国の国王ルートヴィヒ2世の実際の溺死事件を絡めた、幻のように美しく悲しい恋愛悲劇です。 謎めいた少女マリイは何者なのか。 彼女の壮絶な過去と、画家との束の間の邦愛が交錯するなか、歴史的事件の夜、二つの命が湖に消えていきます。 鴎外がドイツ留学中に実際に体験した空気を纏った、文明開化期の日本人が書いた異国情緒あふれる傑作。 読めば、泡…

  • 【朗読】花のき村と盗人たち|盗人が泣いた理由——新美南吉が描く「信じられること」の奇跡

    October 5, 2026 · 14 min

    新美南吉の童話『花のき村と盗人たち』は、「ごんぎつね」の作者が遺した、あたたかくて少し不思議な物語です。 五人組の盗人が平和な花のき村に忍び込むのですが、弟子たちはそれぞれの昔の仕事の癖が抜けず、なかなか盗人らしく動けない。 そしてかしらは、たった一人の無邪気な子供に仔牛を預けられただけで、ぼろぼろと涙を流してしまいます。 「人に信じてもらう」ということが、これほどまでに人の心を変えてしまうのか——読み終えたあとに、じんわりとした…

Show 7 more episodesShow fewer episodes
  • 【朗読】思い出す事など|30分間「死んでいた」作家が綴る、生還の記録

    October 4, 2026 · 12 min

    夏目漱石の随筆『思い出す事など』は、1910年(明治43年)に修善寺での大吐血という「臨死体験」から生還した漱石が、病床での思索・人との別れ・自然への眼差しを綴った全33章の記録です。 医師が「もう駄目だろう」とドイツ語で囁く傍らで、漱石は眼を開けて「子供に会いたくはありません」と言い放つ。 死の淵をくぐり抜けた男が、ドストエフスキー・ジェームズ教授・長与院長の死と自らの「生き残り」を重ね合わせながら、生とはいったい何かを静かに問い…

  • 【朗読】ひかりの素足|宮沢賢治が描いた「死と愛」の彼岸——弟を抱いて雪に倒れた兄の話

    October 3, 2026 · 13 min

    宮沢賢治の童話『ひかりの素足』は、雪山で遭難した兄弟が「うすあかりの国」へ迷い込む物語です。 兄・一郎が傷だらけの足で弟・楢夫をかばい続ける姿、鬼に追われながらも「私を代わりに打って下さい」と叫ぶ場面、そして光り輝く足の人物との邂逅——法華経の世界観を下敷きに、愛と罪と救済を描いた賢治ならではの作品です。 結末は静かで、しかし忘れがたい余韻を残します。 ほとんど語られることのないこの隠れ名作を、今回は作品の始まりから終わりまで丁寧…

  • 【朗読】畜犬談|犬が大嫌いな男が犬を毒殺しようとした朝に起きたこと

    October 2, 2026 · 15 min

    太宰治の短編『畜犬談』は、犬を心底恐れ、憎む男が、一匹の捨て犬と半年間ともに暮らすうちに、思いもよらぬ結末を迎える異色のユーモア小説です。 「犬は猛獣だ」と本気で信じる語り手が、犬に媚びへつらい、犬に好かれ、犬に翻弄されてゆく様子は抱腹絶倒。 しかしその笑いの底には、弱者への眼差し、自己嫌悪、そして芸術家としての本音が静かに沈んでいます。 太宰が甲府に疎開していた時期の実体験をもとに書かれたとされるこの作品は、青空文庫で無料公開さ…

  • 【朗読】南京の基督|15歳の少女が出会った「奇跡」の正体とは

    October 1, 2026 · 13 min

    芥川龍之介の短編『南京の基督』は、1920年(大正9年)に発表された異色の傑作です。 舞台は清朝末期の南京・秦淮河沿い。 15歳のカトリック信者の少女・宋金花は、父を養うために売春婦として働きながらも、キリストへの純粋な信仰を胸に生きています。 ある秋の夜、謎めいた外国人が彼女の部屋を訪れ、翌朝、長く患っていた病が消えていたことに気づいた金花は「あの人こそキリストだった」と確信します。 しかし読者には、その外国人の正体が最後に明…

  • 【朗読】普請中|乾杯の一言が明かす、二人の終わった関係

    September 30, 2026 · 13 min

    森鴎外の短編小説『普請中』は、明治43年に発表された、わずか数十分の夕食を描いた作品です。 主人公の渡辺参事官は、工事中のホテルに、かつてドイツで愛した異国の女性を招いて食事をします。 彼女は今、別の男と旅をしている。 渡辺はそれを知っていて、動じない。 嫉妬も未練も、少なくとも表面には一切出さない。 そして宴の終わりに渡辺が放った一言が、この物語の核心です。 「日本はまだ普請中だ」という台詞が何を意味するのか、二人の関係が…

  • 【朗読】正坊とクロ|クマが少年を守った理由に涙が止まらない

    September 29, 2026 · 12 min

    新美南吉の短編『正坊とクロ』は、小さなサーカス団で暮らす少年・正坊と、年老いたクマのクロが織りなす、純粋な絆の物語です。 クロが薬を飲まないとき、正坊だけが口を開かせることができた。 舞台の上で本気で少年を守ろうとしたクマの行動。 そしてサーカスが解散し、離ればなれになったあとの再会——。 童話と呼ぶにはあまりにも切なく、読み終えたあとにじわじわと胸に広がる温かさが、この作品の真骨頂です。 「ごんぎつね」で知られる新美南吉が、…

  • 【朗読】永日小品|漱石が書いた「日常の奇妙な感触」——猫の墓から蛇の声まで

    September 28, 2026 · 17 min

    夏目漱石の短篇集『永日小品』は、1909(明治42)年に発表された25篇からなる散文集。 元日の謡の失敗、泥棒に帯を盗まれた顛末、ロンドンの霧の中で迷子になる恐怖、死にゆく猫の孤独……漱石が日常のふとした瞬間に感じた「おかしさ」「哀しさ」「不思議さ」を、研ぎ澄まされた短い文章に閉じ込めた作品集です。 「吾輩は猫である」「坊っちゃん」とはまた違う、もっと個人的で、もっとひんやりした漱石の魅力が詰まっています。 全編を青空文庫で無料公…

Full episode archive on Apple Podcasts →

About the show

“名前は知ってるけど読んでない”文豪の名作を、ミナ&文哉の2人がやさしく解説する対談番組。あらすじ・時代背景・読みどころをネタバレ控えめで。原作は青空文庫を使用しています。