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フレンチ・クラシック・カフェ

by 笹川日仏財団
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Latest episodes

  • #230 フィナーレはラヴェル『ボレロ』

    December 26, 2025 · 23 min

    2021年8月7日の初回放送から全230回にわたってお送りしてきたこの「フレンチ・クラシック・カフェ」もいよいよ最終回となりました。パーソナリティの中田昌樹さんが最後に選んだのはモーリス・ラヴェルの作品です。 音楽評論家の吉田秀和氏が、ラヴェルの数ある名曲の中からあえて1曲選んだのが、その「壮大さ」と「ノスタルジー(郷愁)」が深く関わっている『ラ・ヴァルス』ですが、中田さんは構造やテンポ設定に、当時の音楽界において極めて革新的な要素が…

  • #229 ラヴェルとドビュッシー、それぞれの『ヴァイオリン・ソナタ』(4)

    December 19, 2025 · 23 min

    今週もクロード・ドビュッシーの『ヴァイオリン・ソナタ』をお届けします。 このソナタはドビュッシーが自らの命が残り少ないことを感じつつ作曲し、亡くなる1年前まで自らこの曲を演奏していたという事実が、作品に特別な「重さ」を与えています。 生き生きとした第1楽章、気まぐれで軽い第2楽章、そして非常に活気のある第3楽章という構成ですが、これらがバラバラにならず、一つの球体や三角形のようなまとまりを持って存在しています。音があちこちへ飛んだと…

  • #228 ラヴェルとドビュッシー、それぞれの『ヴァイオリン・ソナタ』(3)

    December 12, 2025 · 12 min

    今週はクロード・ドビュッシーのヴァイオリン・ソナタをお届けします。 フランスを代表するドビュッシーとラヴェルという2人の作曲家が、人生の最後にヴァイオリン・ソナタを書いたのは不思議な偶然でしょうか。 ドビュッシーは、この曲で調性にかなりこだわっており、ト短調(g-moll) を使用しています。これは、ドビュッシーの弦楽四重奏曲もト短調であることから、弦楽器の調弦との関係で、楽器の性能を活かしやすい調性であるためと考えられます。 ド…

  • #227 ラヴェルとドビュッシー、それぞれの『ヴァイオリン・ソナタ』(2)

    December 5, 2025 · 28 min

    今週もラヴェルのヴァイオリン・ソナタ第二番をお送りします。 この作品は、ソナタという形式をとっていますが、各楽章が8分、5分、3分と次第に短くなる独特な構造をしています。 また、長らく存在が噂されていたヴァイオリン・ソナタ第一番ですが、生誕100年記念の際、その幻の第一番が発見され、第1楽章がようやく出版されました。この楽章を聞くとラヴェルの師であったフォーレの作風に酷似していて、それが故かラヴェルが作曲を中断または破棄したのかもし…

  • #226 ラヴェルとドビュッシー、それぞれの『ヴァイオリン・ソナタ』(1)

    November 28, 2025 · 23 min

    今回より4回にわたって、モーリス・ラヴェルとクロード・ドビュッシーが晩年ともに手がけた『ヴァイオリン・ソナタ』をお届けします。 ラヴェルの場合、中期に『ダフニスとクロエ』のような大きな曲を書き、その後はだんだん編成が小さくなり、最後は『クープランの墓』や『マ・メール・ロワ』のように音がどんどん少なくなっていくという作風の変化がありました。ドビュッシーもまた、晩年に来て、ヴァイオリンとピアノという、ある意味で最も小さい編成の曲に取り組ん…

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  • #225 2本の糸を紡ぐようなルクレール『2つのヴァイオリンのためのソナタ』

    November 21, 2025 · 31 min

    今回は、バロック時代の作曲家ジャン=マリ・ルクレールの『2つのヴァイオリンのためのソナタ』をお届けします。 バロックという言葉は、もともと「バロッコ」(Barocco)という言葉に由来し、これは「歪んだ真珠」を意味すると言われています。バロック音楽は、それまでの安定した教会音楽に対して、楽器の発達と新しい奏法の登場によって、例えばヴィヴァルディの『四季』など、より速く、豊かに、そして劇的に動く表現力を獲得した新しい時代の音楽を指します…

  • #224 多様性と形式感を併せ持つミヨー『二つのヴァイオリンのためのソナタ』(3)

    November 14, 2025 · 16 min

    ダリウス・ミヨーの「2つのヴァイオリンとピアノのためのソナタ」の第3楽章です。 この作品には様々な作曲家の作風が混在していますが、この多様性は、彼がパリ音楽院で師事したポール・デュカスの影響が流れとしてあるかもしれません。デュカスは、表面的なものだけでなく、深みのある音を考える作曲家であり、ミヨーもその深い思考を教え子に引き継がせた可能性があります。 第二次世界大戦期以降は、カリフォルニアのミルズカレッジなどで教鞭を取るなど、アメリ…

  • #223 多様性と形式感を併せ持つミヨー『二つのヴァイオリンのためのソナタ』(2)

    November 7, 2025 · 16 min

    ダリウス・ミヨーの「二つのヴァイオリンとピアノのためのソナタ」の第2楽章です。 バロック時代の成熟した、トリオ・ソナタという、声部も形式も三部で成り立つ、音楽的にも基本となる形式に、多彩な様式の音楽を巧みに紡ぎ込む手法が際立つ技法は秀逸です。 ミヨーの作風を語る上で「折衷主義」という言葉が使われることがありますが、西洋におけるこの概念には二つの考え方があります。一つは、複数のものから良いところを「抽出」して組み合わせるエクレクティシ…

  • #221 モノクロームの濃淡で広がる音の世界ショーソン『詩曲』(2)

    October 24, 2025 · 36 min

    今週も、エルネスト・ショーソンの『詩曲』です。 ブルジョワ出身のショーソンは、よくヨーロッパ各国を旅していたようです。その中で偶然バイロイトでワーグナーを聞く機会があり、その後セザール・フランクと共に彼の地をしばしば訪れることとなります。もともとオーケストラ版で書かれたこの『詩曲』も内性が厚く、ワーグナーの影響が色濃く出ています。 中田昌樹さんの⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠…

  • #220 モノクロームの濃淡で広がる音の世界ショーソン『詩曲』(1)

    October 17, 2025 · 28 min

    今週は、エルネスト・ショーソンの『詩曲』を聞きます。 和音の連結の仕方はセザール・フランクに近いものを感じさせ、終わるようで終わらない独特な旋律に思わず引き込まれるようです。あたかもモノクロームの濃淡であらわされた世界が果てしなく繰り広げられる絵巻物を彷彿とさせます。 中田昌樹さんの⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠…

  • #219 超絶技巧のラヴェル『ツィガーヌ』(2)

    October 10, 2025 · 33 min

    モーリス・ラヴェル作曲の『ツィガーヌ』の2回目です。 この超絶技巧の曲の中でも特に難しいのが冒頭のカデンツァ(独奏)です。このカデンツァの最後の方にピアノが入りますが、オーケストラ版でこの部分を演奏するのがハープです。このハープもまた難しいテクニックが要求されます。 フランスでの初演は、1924年10月15日パリのサル・ガヴォーでしたが、ここでの演奏では、特殊な仕掛けを持つルテアルというピアノが使用されました。これは、ハンマーに仕掛…

  • #218 超絶技巧のラヴェル『ツィガーヌ』(1)

    October 3, 2025 · 32 min

    今週と来週の2回に渡り、モーリス・ラヴェル作曲の『ツィガーヌ』をお送りします。 フランス・スペイン系ロマ音楽の「ジプシー風」という異国情緒や自由な表現様式にインスピレーションを得て、さらにパリのサロンで出会ったハンガリー系のヴァイオリニスト、イェリー・ダラーニの演奏に触発されラヴェルが作曲に取り掛かりました。 この短い曲の中に、指板を押さえている以外の指でピチカートを奏でたり、自然倍音でなく指で抑えながらハーモニクスを演奏したりと、…

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About the show

笹川日仏財団がお届けするプログラム「フレンチ・クラシック・カフェ」。フランス音楽の素敵なところをちょっと変わった切り口でご紹介します。ご案内役は軽妙なトークで定評のある指揮者の中田昌樹さんです。 《中田昌樹プロフィール》 1951年札幌生まれ。道立札幌西高校卒業。国立音楽大学器楽学科卒業後、フランスに留学。パリ・エコール・ノルマル音楽院指揮科を一等賞首席にて卒業。アメリカ・タングルウッドで小澤征爾、バーンスタインの教えを受ける。 パリ・コンセール・パドゥルー管弦楽団を指揮してヨーロッパデュー、その後、フランス国立リヨン管弦楽団で音楽監督セルジュ・ボドのアシスタントを務める。ベルリン放送交響楽団、ブルガリア国立ソフィア室内管弦楽団などヨーロッパ各地で指揮。 帰国後、新国立劇場開場当初からオペラ制作に携わり、オペラ研修所特任講師も務める。 吹奏楽の分野では、吹奏楽コンクール全国大会/支部大会/県大会の審査、各地の指揮講習会の講師を長年に渡って担当。 札幌大学文化学部 客員教授、新国立劇場オペラ制作部 専門員、新国立劇場オペラ研修所特任講師 、Institut Francais du Kyushu (九州日仏会館) 『フランス音楽の陰影』レクチャー講師 等を歴任。